啄木鳥no.7                                                      国道6号はなお高線量

2011311日の東電福島第一原発事故後、発電所周辺の福島県南相馬市から富岡町までの区間が閉鎖されていた国道6号が、今年9月から通れるようになった。この間、東京方面から南相馬市や相馬市に行くには三春町や郡山、福島などを経由しなければならなかったが、今回の開通で常磐道と国道6号を通って行くことができ、大幅に時間が短縮された。

 福島第一原発を挟んだ両側のいわき市と南相馬市で集会に参加する用があったので、11月初め往復した。常磐道を終点の常磐富岡インターで下り、最近まで一般車両通行止めのゲートのあったところにさしかかると注意書きの看板が。「自動二輪、原動機付自転車、軽車両、歩行者は通行できません」と書いてある。つまり直接、外気と接して走ってはいけないということだ。依然として空間線量が高いことを示している。

 このため往復とも窓を開けず、止まらずに走り続けた。いわき市から南相馬市に向かった行きは車内の線量は最大で約6マイクロシーベルトだったが、逆に南相馬市からいわき市に向かった日はみるみる線量が上がり瞬間的に10マイクロシーベルトを超えた(撮影できたのは9.36マイクロシーベルトだったが)。

 いずれも大熊町の「福島第一原発入口」と書かれた標識のあたり。年間線量に換算すると80ミリシーベルトを越え、放射線作業者の年間許容量50ミリシーベルトをはるかに上回る。線量は同じ帰還困難区域の双葉町では大幅に減り、手元の線量計を見るといわき側では富岡町から、南相馬側では浪江町請戸ぐらいから「低線量」の表示になった。

 国道6号の開通で、切り離されていた「相双地域」は再び結ばれたが、帰還困難区域では一般の人が横道に入らないようバリケードが張り巡らされ、大きな交差点ではガードマンや警察官の姿が目に付く。マスクをしているだけで、防護服を着ているわけではない。確かに線量の高いところではパトカーやマイクロバスに乗って警戒しているが、止まったままだ。大丈夫なのかと心配になる。

 警察官のほとんどは他県からの応援組で、通りかかったときは滋賀県警と書かれたパトカーとすれ違った。こんなに警戒しているのは、未だに泥棒が絶えないためとのことだ。横浜では婦人物の下着が盗まれたという話を伝え聞いた。帰還準備区域の富岡町では、人の出入りが多くなり泥棒への警戒が強まっているという。

 警察官は2週間ごとに全国の県警から派遣されてきているという。第一原発で働く作業員は、さらに線量の高いところで働いていることは間違いないが、防護服を着用し、絶えず線量を測っている(はず)だ。こうした警察官やガードマンの防護はどうなっているのだろうか。心配になった。

(了)