コラムno.14

NHKとTBSが抗議行動伝える  

安倍内閣は特定秘密保護法の運用基準と施行期日を1210日とする施行令を1014日閣議決定した。秘密保護法は国民の知る権利を侵害する恐れが強く、政府の意のままに秘密指定され、情報に迫ろうとする市民が厳罰に問われる可能性が極めて高いだけに、法律成立後も反対運動が続いている。

 14日も首相官邸前で早朝から抗議行動が行われたが、ちょっと驚いたのはNHKTBSが昼のニュースで抗議行動を伝えたことだ。他の民放をチェックできなかったので何社が報じたか不明だが。秘密保護法だけでなく、集団的自衛権や原発再稼働に反対する集会や抗議行動が断続的に続いているにもかかわらず、東京新聞など一部を除いてテレビ局は取材していてもリアルタイムで報道するということはほとんどなかった。このため「香港の抗議行動は子細に伝えるのに、国内の抗議には全く目をつぶっている」という批判が国民の間に高まっており、抗議行動を含む全体的な報道姿勢がマスコミ不信の一環となってきた。

 今回、民放連も秘密保護法については秘密の範囲があいまいであることや、施政者の意向で拡大解釈ができることなどから批判していたということもあるのだろうが、市民の抗議の声を伝えたという事実はかなり重いと言えるのではないだろうか。

 それというのも、東京の紙面で見る限り、朝日新聞は抗議行動を伝えていない。1面の真ん中に写真を入れている東京新聞とは大違いだ。従軍慰安婦報道や東電福島第一原発事故の「撤退」誤報などで右から袋だたきに遭っているだけに、自粛しているとしたら危険なことだ。朝日は戦前も軍部から加えられた厳しい圧力に屈し、戦争万歳に180度旋回した前歴がある。一連の報道自粛が進んで集団的自衛権による海外での戦争支持とならなければいいのだが。